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7/1000秒毎に価値を生み出す

高精度メカと電子制御を備えた産業用精密機械

より高品質なアパレルを、より効率的に。工業用ミシンは、アパレル製品の生産を支える生産財として進化を続けてきました。効率的な縫製を実現するため、工業用ミシンの運転スピードは高速化。例えば、毎分8,000回転での稼働では一針あたり7/1000秒の超高速で縫製し、高い生産性で付加価値を生みだします。超微量給油システムによる超高速での縫製により、ダストフリーの高品質なアパレル製品を生み出すとともに、着心地と生産性を向上させるための様々なデバイスを備えた工業用ミシンは、超精密メカと電子制御技術を活用した産業用高付加価値設備なのです。

Aマイクロ単位の超精密技術

 毎分8000回転もの超高速回転で確実に縫い目を構成するには、各パーツが縫い糸を確実に捉えることが重要です。このため、縫い糸を捉える主要なパーツはほぼゼロクリアランスで7/1000秒毎にすれ違うよう設計されています。主要パーツが衝突することなく超高速で稼働し縫い目を構成できるよう、基幹部品の品質はマイクロメートル単位で管理されています。

B品質と高生産性を両立する高速微量給油技術

 アパレル製品の品質を保つ上で、縫製機器由来の潤滑油の商品への飛散を防ぐことは大変重要です。しかし、縫製では対象物である素材とミシンとのインタラクションが必要であるため、基幹部品の一部は外部へ露出せざるを得ません。Yamatoは、超微量給油であっても高速で回転できる設計を世界で初めて実現。最新のコーティング技術と独自のシーリング技術、潤滑部の設計により超微量の給油であっても超高速での回転を実現しています。

C着心地と生産性を向上させる制御技術

 工業用ミシンにはアパレル製品の品質と生産性を向上させる様々なデバイスが組み込まれています。例えば、高品質なTシャツには、縫い糸を自動的に縫い目に引き込みほつれを防止するバックタックが施されています。YamatoのAutomatic Back-Tack装置は生地端をセンシングし、0.5秒程の間に約10個のアクチュエータを作動させ、糸を空中でコントロールし縫い目に埋め込み一体化。着心地を向上させます。さらに、閂止め工程の削減を可能にすることで生産性を大幅に向上させます。

D縫い糸を制御し最適な縫い目を構成する
Active Thread Control

アパレル製品の用途によって必要とされる縫い目の性質は異なります。例えば、非常に伸縮度の高いコンプレッションウェア用の場合、縫い目に求められる伸縮度も非常に大きくなります。当社独自のActive Thread Control (ATC)技術は縫い糸の供給量やタイミングを制御することで、縫い目の肌触りや伸縮度などの性質を自在にコントロール。アパレルの機能に適した縫い目を作ることを可能にします。縫製素材の特性や風合いを活かす縫い目を生み出し、着心地やアスリートのパフォーマンス向上に一役買っています。

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